VBのIf文（If Statement）について

Visual Basic（VB）における If文（If Statement） は、条件に応じて異なる処理を実行するための制御構文です。プログラムの中で「ある条件を満たした場合だけこの処理を行う」といった判断を記述する際に使います。

If文の基本構文

If 条件式 Then
    ' 条件が True のときに実行される処理
End If

例：

Dim score As Integer = 80

If score >= 70 Then
    MsgBox("合格です！")
End If

If 〜 Else構文

条件を満たさなかった場合の処理も記述するには Else を使います。

If score >= 70 Then
    MsgBox("合格です！")
Else
    MsgBox("不合格です…")
End If

If 〜 ElseIf 〜 Else構文

複数の条件を順に判定したい場合は ElseIf を使います。

If score >= 90 Then
    MsgBox("優秀です！")
ElseIf score >= 70 Then
    MsgBox("合格です")
Else
    MsgBox("不合格です")
End If

1行で書くIf文（単純な条件）

短い処理であれば、1行で書くこともできます。

If score >= 100 Then MsgBox("満点！")

入れ子のIf文（ネスト）

If文の中にさらにIf文を書くことで、複雑な条件分岐が可能です。

If login = True Then
    If password = "1234" Then
        MsgBox("ログイン成功")
    Else
        MsgBox("パスワードが間違っています")
    End If
Else
    MsgBox("ログイン状態ではありません")
End If

条件式の書き方

• =：等しい
• <>：等しくない
• >, <：大なり、小なり
• >=, <=：以上、以下
• And：複数条件の両方が True
• Or：いずれか一方が True
• Not：条件の否定

例：

If age >= 18 And gender = "女性" Then
    MsgBox("対象です")
End If

実用例：テキストボックスの入力確認

If txtName.Text = "" Then
    MsgBox("名前を入力してください")
Else
    MsgBox("ようこそ、" & txtName.Text & "さん")
End If

まとめ

If文は、VBプログラミングにおける最も基本的で重要な構文の一つです。条件に応じた処理の分岐を記述することで、柔軟なアプリケーションの動作が実現できます。ElseIf や Else、論理演算子を活用して、複雑な条件にも対応できるようになりましょう。