エラーが起きても安全に!Javaの「try-catch(例外処理)」とは?
プログラムを実行していると、ファイルが見つからない・数値の割り算で0を使ってしまったなど、予期しないエラーが発生することがあります。
Javaでは、こうした状況に対応するために try-catch文(例外処理) を使います。
例外(Exception)とは?
例外とは、実行時に発生するエラーのことです。
例:ファイルが開けない、配列の範囲外を参照した、数値の変換に失敗したなど。
try-catch文の基本構文
try {
// 例外が発生するかもしれない処理
} catch (例外クラス 変数名) {
// 例外が発生したときの処理
}
例:0で割るときの例外処理
public class Main {
public static void main(String[] args) {
try {
int a = 10;
int b = 0;
int result = a / b; // ここで例外が発生
} catch (ArithmeticException e) {
System.out.println("0で割ることはできません!");
}
}
}
複数のcatchを使う
状況によっては、異なる種類の例外に対応するために複数のcatch
を並べることができます。
try {
// 処理
} catch (IOException e) {
System.out.println("ファイルエラー");
} catch (NumberFormatException e) {
System.out.println("数値変換エラー");
}
finallyブロック
finally
ブロックは、例外の有無に関係なく最後に必ず実行される処理を書きます(例:ファイルを閉じるなど)。
try {
// 処理
} catch (Exception e) {
// エラー処理
} finally {
System.out.println("後処理を実行します");
}
例外の種類(代表例)
ArithmeticException
:0で割るなど
NullPointerException
:null参照の操作
ArrayIndexOutOfBoundsException
:配列の範囲外
IOException
:ファイル処理中のエラー
try-catchのポイント
- エラーが起きてもプログラムが止まらずに済む
- ユーザーに分かりやすいメッセージを出せる
- 例外の種類ごとに処理を分けられる
まとめ
try-catch は、予期せぬエラーが起きたときに、安全に処理を続けるための仕組みです。
Javaでは例外が発生するとプログラムが停止するため、try-catch
でしっかり対策を取ることが信頼性の高いプログラム作りにつながります。