VBの整数型(Integer)について
Visual Basic(VB)における 整数型(Integer) は、少数を含まない「整数の値」を扱うための基本的なデータ型です。数量や回数、得点、年齢など、小数点以下を必要としない値を扱う際に使います。
Integer型の特徴
Integer
は、-32,768 から 32,767 までの範囲の整数を扱うことができます(16ビット)。この範囲を超える値を扱いたい場合は、Long
型を使用する必要があります。
変数の宣言と代入
Integer型の変数を使うには、以下のように Dim
文で宣言し、値を代入します。
Dim score As Integer
score = 85
ここでは score
に 85 という整数を代入しています。
演算に使える
Integer型は数値なので、四則演算(+、―、×、÷)などを行うことができます。
Dim a As Integer = 10
Dim b As Integer = 5
Dim result As Integer
result = a + b ' 結果は 15
他の数値型との違い
VBには他にも数値を扱うデータ型があります。違いを簡単に比較してみましょう。
データ型 |
説明 |
範囲 |
Integer |
標準的な整数型 |
-32,768 〜 32,767 |
Long |
大きな整数用 |
-2,147,483,648 〜 2,147,483,647 |
Double |
小数点ありの数値 |
非常に広い範囲 |
型変換に注意
文字列や小数から整数へ変換する場合、明示的に型を変換しないとエラーになることがあります。その際は CInt()
を使用します。
Dim text As String = "100"
Dim num As Integer
num = CInt(text) ' "100" を整数 100 に変換
整数型を使った実用例
Dim appleCount As Integer
Dim bananaCount As Integer
Dim total As Integer
appleCount = 3
bananaCount = 4
total = appleCount + bananaCount
MsgBox "合計は " & total & " 個です。"
この例では、リンゴとバナナの個数を足して、合計を表示しています。
まとめ
Integer型は、Visual Basicの数値処理の基本となるデータ型です。整数のみを扱いたい場合には非常に便利で、計算やカウンターなど多くの場面で活用されます。範囲に注意しながら、適切な型を選んで使い分けていくことが、VBのプログラミングでは重要です。