VBのプロシージャ（Sub）について

Visual Basic（VB）における プロシージャ（Sub） とは、1つの処理のまとまりを定義するための構文です。Subプロシージャは戻り値を返さないメソッドであり、メッセージの表示やファイル出力など、結果を返す必要のない処理に適しています。

Subプロシージャの基本構文

Sub プロシージャ名()
    ' 処理内容
End Sub

例：

Sub ShowMessage()
    MsgBox "こんにちは！"
End Sub

呼び出し方法：

ShowMessage()

引数付きSubプロシージャ

Subには引数（パラメータ）を指定して、呼び出し元から値を受け取ることができます。

Sub Greet(name As String)
    MsgBox "こんにちは、" & name & "さん！"
End Sub

Greet("佐藤")

複数の引数を使う

引数はカンマで区切って複数指定できます。

Sub ShowProduct(name As String, price As Integer)
    MsgBox name & "：" & price & "円"
End Sub

ShowProduct("ノートパソコン", 120000)

ByVal と ByRef

引数は ByVal（値渡し）と ByRef（参照渡し）を使い分けることができます。ByValは変数のコピー、ByRefは元の値を変更できます。

Sub DoubleValue(ByRef num As Integer)
    num = num * 2
End Sub

Dim value As Integer = 10
DoubleValue(value)
MsgBox value  ' 結果：20

Functionとの違い

クラス内でのSubの利用

Public Class Person
    Public Name As String

    Public Sub SayHello()
        MsgBox("こんにちは、" & Name & "です。")
    End Sub
End Class

Dim p As New Person
p.Name = "田中"
p.SayHello()

まとめ

Subプロシージャは、処理をまとめて再利用したいときや、プログラムの構造を整理したいときに非常に役立ちます。戻り値が必要ない処理はSubにまとめておくことで、コードの可読性とメンテナンス性が向上します。Functionとの違いを意識しながら、適材適所で使い分けましょう。