C言語でよく使う「標準ライブラリ（stdio.h, stdlib.h, string.h）」をやさしく解説！

C言語では、標準ライブラリと呼ばれる便利な関数の集まりを利用することができます。
特定の処理を自分で作らなくても、ヘッダファイル（.h）を読み込むだけで様々な機能が使えるようになります。

標準ライブラリとは？

標準ライブラリとは、C言語に最初から用意されている基本機能の関数や型のセットです。
#include <...> と書くことで利用できます。

よく使うヘッダファイルと機能

�@ stdio.h（Standard Input/Output）

入出力に関する関数が含まれています。

• printf()：画面に出力
• scanf()：キーボードから入力
• putchar()：1文字出力
• fopen(), fclose()：ファイル操作

�A stdlib.h（Standard Library）

汎用的な処理を集めたライブラリです。

• malloc(), free()：動的メモリ確保
• atoi(), atof()：文字列から数値に変換
• rand(), srand()：乱数生成
• exit()：プログラム終了

�B string.h（String handling）

文字列を操作する関数が含まれています。

• strlen()：文字列の長さ
• strcpy(), strncpy()：文字列のコピー
• strcmp()：文字列の比較
• strcat()：文字列の連結

使用例

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>

int main(void) {
    char name[20];
    printf("名前を入力してください：");
    scanf("%s", name);

    printf("こんにちは、%sさん！\n", name);
    printf("文字数：%lu\n", strlen(name));

    return 0;
}
    

その他の標準ライブラリ（参考）

• math.h：数学関数（sqrt(), sin()など）
• ctype.h：文字の分類（isalpha(), isdigit()）
• time.h：時間関係（time(), clock()）
• stdbool.h：bool型のサポート（true, false）

まとめ

標準ライブラリを使えば、自分で1から作らなくても、便利な処理を簡単に使うことができます。
よく使う stdio.h、stdlib.h、string.h を中心に覚えて、コードを効率的に書けるようにしていきましょう！