JavaScriptのメソッドとは?基本と使い方をわかりやすく解説
JavaScriptの学習を進めると、頻繁に登場するのが「メソッド」という用語です。
メソッドは、オブジェクトに関連付けられた関数のことを指し、データに対する操作や処理を行う重要な役割を担います。
この記事では、JavaScriptにおけるメソッドとは何か、どのように使うのかを基本から解説します。
メソッドとは?
メソッドとは、オブジェクトのプロパティの一つで、値が関数になっているものを指します。
const user = {
name: "Taro",
greet: function() {
console.log("こんにちは、" + this.name + "さん");
}
};
user.greet(); // こんにちは、Taroさん
この例では、greet
がメソッドです。オブジェクトの中に関数として定義されており、user.greet()
として呼び出します。
thisキーワードとメソッド
メソッド内では、this
キーワードを使って、呼び出し元のオブジェクトを参照できます。
const car = {
brand: "Toyota",
info: function() {
console.log("車種は " + this.brand + " です");
}
};
car.info(); // 車種は Toyota です
this
は、呼び出し元のオブジェクト(ここでは car
)を指します。
省略記法(ES6以降)
ES6からは、関数をメソッドとして定義する際に簡略化した書き方も可能になりました。
const user = {
name: "Hanako",
greet() {
console.log("こんにちは、" + this.name + "さん");
}
};
機能は同じですが、より短く書くことができます。
組み込みオブジェクトのメソッド
JavaScriptには、あらかじめ用意された組み込みオブジェクトがあり、多くの便利なメソッドが提供されています。
文字列のメソッド
const str = "JavaScript";
console.log(str.toUpperCase()); // "JAVASCRIPT"
配列のメソッド
const colors = ["red", "green", "blue"];
colors.push("yellow");
console.log(colors); // ["red", "green", "blue", "yellow"]
ユーザー定義メソッドと組み込みメソッドの違い
自分で作成したオブジェクト内の関数もメソッドですが、JavaScriptに最初から組み込まれている toString()
や length
などの関数もメソッドです。
いずれも「オブジェクトに属している関数」という点で共通しています。
まとめ
- メソッドはオブジェクトに紐づいた関数のこと
オブジェクト.メソッド()
の形式で呼び出す
this
を使うことでオブジェクト自身にアクセスできる
- ES6以降は簡略記法も可能
- 文字列や配列など、標準のオブジェクトにも多くのメソッドがある
JavaScriptのメソッドは、コードを整理し、オブジェクトとその機能を結びつけるために欠かせない存在です。
使い方に慣れて、より効率的なプログラムを書けるようにしていきましょう。