プログラムを実行できる形に変換!「コンパイル(gccなど)」とは?C言語の基本をやさしく解説
C言語では、書いたソースコード(.c
ファイル)をそのままでは実行できません。
実行できるようにするにはコンパイルというステップが必要です。
ここでは、初心者向けに「コンパイルとは何か」「gccの使い方」などを解説します。
コンパイルとは?
コンパイル(compile)とは、C言語のソースコードを機械語(実行可能なバイナリ)に変換する作業です。
コンパイルによって、.c
ファイル → .exe
(Windows)または実行ファイル(UNIX系)になります。
gccとは?
gcc(GNU Compiler Collection)は、最もよく使われるC言語のコンパイラです。
LinuxやmacOSでは標準搭載されていることが多く、Windowsでは「MinGW」や「WSL」などで使えます。
gccの基本的な使い方
gcc program.c -o program
program.c
:ソースコードファイル
-o program
:出力ファイル名を program
に指定
コンパイルから実行までの流れ
program.c
を書く
gcc program.c -o program
でコンパイル
./program
で実行(Windowsなら program.exe
)
エラーが出たら?
- 構文ミスや未定義の変数があるとコンパイルエラーになります
gcc
はエラーの行番号を表示してくれるので、確認して修正しましょう
オプションの例
gcc -Wall -o program program.c
-Wall
:すべての警告を表示
-g
:デバッグ情報を付加
-O2
:最適化レベルの指定(例:高速化)
複数ファイルをコンパイル
gcc main.c util.c -o app
複数の.c
ファイルを同時に指定してコンパイルできます。
大規模なプログラムでは、ファイルを分けるのが一般的です。
まとめ
コンパイルは、C言語のソースコードを実行可能な形式に変換する必須ステップです。
gcc
はそのための定番コンパイラで、gcc ファイル名.c -o 出力名
の形式で使います。
初心者の方は、まずは「書く → コンパイルする → 実行する」の基本の流れをしっかりマスターしましょう!