Excelの基本用語:関数とは?
関数(Function)とは、Excelにおいて特定の計算や処理を自動で行うために用意された命令です。
「数式」がユーザーによる演算子の組み合わせであるのに対し、「関数」はあらかじめ定義された計算処理を簡単に呼び出して使えるようになっています。
関数の基本的な書き方
関数は「=関数名(引数)」の形で使用します。引数とは関数に与えるデータです。
- =SUM(A1:A5): A1からA5までの合計を求める
- =AVERAGE(B1:B10): B1からB10までの平均を求める
代表的な関数の種類
- 算術関数: SUM, AVERAGE, MAX, MIN
- 論理関数: IF, AND, OR, NOT
- 検索・参照関数: VLOOKUP, HLOOKUP, INDEX, MATCH, XLOOKUP
- 文字列関数: LEFT, RIGHT, MID, LEN, CONCAT, TEXT
- 日付・時刻関数: TODAY, NOW, DATE, YEAR, MONTH, WEEKDAY
- 情報関数: ISERROR, ISBLANK, IFERROR
関数のメリット
- 複雑な計算や処理を簡潔に記述できる
- エラー処理や条件分岐なども自動化可能
- 関数同士をネスト(入れ子)して高度な処理も可能
関数と数式の違い
- 数式: =A1+B1 のような単純な演算
- 関数: =SUM(A1:A5) のように、定義済みの機能を使う
- 実際のExcel作業では、数式と関数を組み合わせて使うのが一般的
関数使用時の注意点
- 関数名と引数は半角英数字で入力
- カンマ(,)またはセミコロン(;)の使い方は地域設定による
- 間違った引数を与えると#VALUE! や #NAME? エラーが表示される
まとめ
- 関数: Excelで定型処理を行う便利な命令セット
- 多種多様な関数を組み合わせることで、高度なデータ処理や自動化が可能になる
- 基本関数(SUM・IF・VLOOKUPなど)から順に習得するのが効果的
Excel関数は、表計算ソフトとしてのExcelの真価を発揮するための強力なツールです。
初心者はまず、SUM・IF・VLOOKUPなどの基本関数から習得し、少しずつ応用へと広げていきましょう。
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