Excelの代表的な検索関数:VLOOKUP関数とは?
VLOOKUP関数とは、表の縦方向(Vertical)に検索を行い、指定した列から対応する値を取り出す関数です。
名簿や商品リストなど、行単位のデータから特定の値を検索・抽出する際に非常に便利です。
基本構文
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
- 検索値: 探したい値(例:社員番号、商品コードなど)
- 範囲: 検索対象の表全体(検索値の列は左端である必要あり)
- 列番号: 範囲内で抽出したい列の番号(1から開始)
- 検索の型: 近似一致:TRUE または省略、完全一致:FALSE
使用例
例えば、A列に商品コード、B列に商品名、C列に価格がある表から、商品コード「P002」に対応する価格を取得したい場合:
=VLOOKUP("P002", A2:C5, 3, FALSE)
→ 結果:商品コード「P002」の価格(C列)が表示される
ポイントと注意点
- 検索値は範囲の最左列になければならない
- 完全一致を行いたいときは、第4引数にFALSEを指定
- 表の構造が変更されると、列番号の指定ミスに注意
- エラー対策として、IFERROR関数と併用することが多い
=IFERROR(VLOOKUP(D2, A2:C5, 3, FALSE), "該当なし")
VLOOKUP関数の代替:XLOOKUP
- Excel 365 以降では、より柔軟な XLOOKUP関数 が利用可能
- VLOOKUPではできなかった左側の列からの取得や範囲外エラーの扱いが改善されている
まとめ
- VLOOKUP: 表の縦方向に検索を行い、指定列から値を取り出す関数
- 検索値は最左列に配置、列番号で取得したい列を指定
- よく使う関数の1つであり、名簿管理・在庫管理・請求書作成などに活用される
VLOOKUP関数は、Excelの中でも使用頻度が非常に高く、実務に直結した関数です。
基本を理解し、構文を自分で書けるようになることで、作業の自動化や効率化が大きく進みます。