Excelの便利機能:データの入力規則(入力制限)とは?
データの入力規則(Data Validation)とは、セルに入力できる値や内容を制限するExcelの機能です。
入力ミスを防いだり、データの一貫性を保つために使われ、ドロップダウンリストの作成などにも利用されます。
主な機能
- 数値の範囲制限: 例:1〜100の整数のみ入力可
- 日付の範囲制限: 例:今日以降の日付のみ入力可
- リストから選択: 事前に指定した候補からの選択(ドロップダウンリスト)
- 文字数制限: 例:10文字以内など
- 数式による制限: 特定条件を満たす値のみ入力可
設定方法
- 入力規則を設定したいセル範囲を選択
- [データ]タブ → [データの入力規則] をクリック
- [設定]タブで「入力値の種類」を選ぶ(整数、日付、リストなど)
- 必要に応じて条件(最小値・最大値・リスト内容など)を入力
- [OK]を押すと、入力規則が適用される
ドロップダウンリストの作成
- [入力値の種類] → [リスト] を選択
- [元の値] に「札幌,東京,名古屋」のようにカンマ区切りで入力
- または、別のセル範囲(例:=A1:A5)を参照することも可能
エラーメッセージと入力メッセージ
- [エラーメッセージ]タブで、入力ミス時の警告文を設定可能
- [入力時メッセージ]タブで、セルを選択したときに表示する説明を設定できる
活用例
- アンケートの回答欄に「男性」「女性」などをリスト表示
- 売上報告の金額欄に「1円以上」の制限を設定
- 日報の入力日に「当日〜翌日まで」の制限をかける
注意点
- 「貼り付け」で無効な値が入力される場合がある(コピー時は注意)
- 入力規則が効かない場合は、シート保護や条件付き書式との干渉を確認
まとめ
- データの入力規則: セルに入力可能な内容を制限する機能
- ドロップダウンリストや数値制限などが可能
- 入力ミス防止・データの統一に役立つ
データの入力規則は、Excelの表を正確で整った状態に保つための重要なツールです。
特に複数人でシートを共有・運用する場合には、入力ルールを設定することでトラブルや手戻りを防ぐことができます。
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