Excelの便利機能:条件付き書式とは?
条件付き書式(Conditional Formatting)とは、セルの値に応じて自動的に書式(色・フォント・罫線など)を変更する機能です。
数値や文字の大小、重複、指定値の有無などに応じて視覚的な強調ができ、見やすい表や異常値の発見に役立ちます。
基本的な使い方
- 対象となるセル範囲を選択
- [ホーム]タブ → [条件付き書式] → 種類を選択
- ルールや条件を設定し、書式(色など)を指定
- OKを押すと、条件に合致するセルだけが書式変更される
主な条件付き書式の種類
- セルの強調表示ルール: 指定値より大きい、小さい、等しい、含むなど
- 上位/下位ルール: 上位10項目、下位10%、平均より上など
- データバー: セル内に棒グラフのようなバーを表示
- カラースケール: 値の大小を色のグラデーションで表現
- アイコンセット: 矢印・信号・評価マークなどを自動表示
数式を使った条件付き書式
より柔軟な条件指定が必要な場合は、数式を使ってルールを設定することもできます。
例:=A1>=100 → A1が100以上のときに書式適用
- 数式は最初のセルを基準にして記述する
- 絶対参照・相対参照の使い分けが重要
活用例
- テストの点数が80点以上のセルを緑にする
- 在庫数が10未満のセルを赤で目立たせる
- 売上の伸び率に応じてデータバーを表示
- 日付が今日より前なら背景をグレーにする
条件付き書式の管理
- [条件付き書式] → [ルールの管理] で設定を確認・編集・削除可能
- 複数のルールがある場合、優先順位や停止の設定も可能
注意点
- セルに直接色をつけた書式は条件付き書式とは別
- 重複する条件があると、意図しない表示になることがある
- 複雑すぎるルールは処理が重くなることがある
まとめ
- 条件付き書式: データに応じて自動で書式を変更する機能
- 強調・傾向表示・異常値の発見に便利
- 数式による柔軟な条件設定も可能
条件付き書式は、表の中の重要な情報をひと目でわかるようにするための強力なツールです。
データの分析や視覚的なアピールが必要なときに、ぜひ活用してみてください。