Excelの入力支援機能:ドロップダウンリスト(プルダウン)とは?
ドロップダウンリスト(プルダウン)とは、あらかじめ指定した項目をリスト形式で選択できる入力方法です。
「データの入力規則」機能を使って、セルに候補一覧を表示し、そこから選ぶだけにすることで、入力ミスの防止や統一性の確保ができます。
主な用途
- アンケートの回答(例:男性/女性)
- 部署や担当者などの固定選択項目
- 業務報告書でのステータス選択(例:完了/未完/保留)
設定方法(直接入力)
- リストを設定したいセルまたはセル範囲を選択
- [データ]タブ → [データの入力規則] をクリック
- [設定]タブの「入力値の種類」で「リスト」を選択
- [元の値] にカンマ区切りで項目を入力(例:男性,女性,その他)
- [OK] をクリックすると、プルダウンが有効になる
設定方法(別セル参照)
- 別の場所にリスト項目を縦に並べて用意
- [元の値] に「=<範囲>」と入力(例:=A1:A3)
- ※範囲に名前を定義しておくとわかりやすい(例:=選択肢一覧)
補足機能
- 空白無視: チェックを外すと空白もリストに表示
- 入力メッセージ: セルを選択したときに案内を表示可能
- エラーメッセージ: リスト外の値が入力されたときに警告を出す
メリット
- 入力ミスの防止
- 表記ゆれ(例:「東京」「とうきょう」)の防止
- 統一されたデータによる集計のしやすさ
注意点
- 選択肢は256文字以内、入力規則の範囲は1列または1行のみ
- セルのコピー・貼り付けでリスト設定が消えることがある
- 複雑なリスト(動的リストなど)は関数やVBAが必要になる場合あり
まとめ
- ドロップダウンリスト: あらかじめ用意した選択肢から入力を行う方法
- データの入力規則機能で簡単に設定可能
- 入力の効率化と正確性向上に役立つ
ドロップダウンリストは、Excelの入力作業を正確かつ効率的にするための基本機能です。
とくに複数人でファイルを共有・運用する場合には、データの統一性を保つ強力な手段となります。
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