基本情報技術者試験の必須知識:SQL(SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE)
SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベース(RDB)を操作するための言語です。
データの検索・追加・更新・削除といった基本操作は、試験でも頻出のテーマです。
1. SELECT文(データの検索)
SELECT 列名 FROM テーブル名 WHERE 条件;
例:社員テーブルから「部署IDが101」の社員名を取得
SELECT 氏名 FROM 社員 WHERE 部署ID = 101;
2. INSERT文(データの追加)
INSERT INTO テーブル名 (列1, 列2, ...) VALUES (値1, 値2, ...);
例:社員テーブルに新しい社員を追加
INSERT INTO 社員 (社員ID, 氏名, 部署ID) VALUES (105, '佐藤', 102);
3. UPDATE文(データの更新)
UPDATE テーブル名 SET 列1 = 値1 WHERE 条件;
例:社員IDが105の部署IDを103に変更
UPDATE 社員 SET 部署ID = 103 WHERE 社員ID = 105;
4. DELETE文(データの削除)
DELETE FROM テーブル名 WHERE 条件;
例:社員IDが105のレコードを削除
DELETE FROM 社員 WHERE 社員ID = 105;
注意点
- WHERE句を忘れると、全件操作になる(特にUPDATE/DELETE)
- テーブル構造に合った列・値の指定が必要
- 操作は基本的に1行ずつ反映されるが、条件次第で複数行も可
基本情報技術者試験での出題ポイント
- SQL文の構文(SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE)の理解
- SELECT文でのWHERE句・ORDER BY句の使い方
- データ操作後のテーブルの状態を予測できるか
学習のコツ
- 小さなテーブル例を自作し、SQLを手で書いて練習する
- 「どの列に、どんな条件で、何をするか」を常に意識する
- 実際の出力を紙に書いて確認する
まとめ
- SELECT: データを検索
- INSERT: データを追加
- UPDATE: データを変更
- DELETE: データを削除
- SQLはデータベース操作の基本であり、試験でも実務でも重要
SQLの基本4文は、データベースを扱ううえで必須のスキルです。
試験では構文を正しく理解し、「どんな操作をして何がどう変わるか」をトレースできることが求められます。