基本情報技術者試験のセキュリティ脅威:マルウェア/フィッシング/ゼロデイ攻撃
情報セキュリティに関する脅威は日々進化しています。
特にマルウェア、フィッシング、ゼロデイ攻撃は、基本情報技術者試験でも頻出の重要キーワードです。
マルウェア(Malware)とは?
- 悪意あるソフトウェアの総称(malicious software の略)
- 感染・盗聴・破壊・スパイ活動などを目的とする
主なマルウェアの種類
- ウイルス: 他のプログラムに寄生し、自己増殖
- ワーム: ネットワーク経由で自己増殖、単独で活動
- トロイの木馬: 正常なソフトを装って侵入、内部で悪質な動作
- スパイウェア: ユーザーの情報を無断で収集
- ランサムウェア: ファイルを暗号化し、復旧のために金銭を要求
感染経路の例
- メールの添付ファイル
- 不正なWebサイト
- USBメモリなどの外部デバイス
フィッシング(Phishing)とは?
- 偽のWebサイトやメールを使って、個人情報や認証情報をだまし取る詐欺行為
- 見た目が本物そっくりのサイトを作り、IDやパスワード、クレジットカード情報などを入力させる
よくあるフィッシングの手口
- 銀行やクレジットカード会社を装った偽メール
- 「アカウントが停止された」などと不安をあおる内容
- URLリンク先が本物に似ている(例:www.example.co.jp → www.examp1e.co.jp)
対策例
- 差出人情報やリンク先を慎重に確認
- 公式アプリや公式サイトからアクセス
- セキュリティソフトやフィルタの導入
ゼロデイ攻撃(Zero-Day Attack)とは?
- ソフトウェアやOSの脆弱性が公表される前に、その弱点を突いて行われる攻撃
- 開発者やセキュリティベンダーが対処する「猶予がゼロ」であるため、被害が拡大しやすい
ゼロデイ攻撃のリスク
- 既存のウイルス対策ソフトでは検出できない
- 公表前の脆弱性情報が闇市場で取引されることもある
対策例
- OS・ソフトウェアの常時アップデート
- 未知の脅威にも対応できる多層防御(EDRなど)
- セキュリティパッチの早期適用
基本情報技術者試験での出題ポイント
- マルウェアの種類と特徴の違い
- フィッシング詐欺の手口と具体例
- ゼロデイ攻撃の定義と防御の難しさ
- 被害を防ぐための基本的な対策
学習のコツ
- マルウェアの分類と特徴を表にして整理する
- 実際に送られてくるフィッシングメールの事例を見る
- ゼロデイ=「パッチがまだ出ていない攻撃」と覚える
まとめ
- マルウェア: 悪意あるソフト全般の総称
- フィッシング: 偽装によって情報をだまし取る詐欺
- ゼロデイ攻撃: 未修正の脆弱性を突く攻撃
- セキュリティ対策は「知ること」が第一歩
基本情報技術者試験では、これらの脅威の違いと対策を正しく理解しているかが問われます。
用語だけでなく、どのような被害を及ぼすのか、どう防げるかまで考えて学習を進めましょう。
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