一度決めた値を変えない「定数」とは?初心者向けにやさしく解説!
プログラミングでは「変数」とよく似た考え方として「定数」というものがあります。
名前の通り、途中で値を変えないようにするための仕組みで、バグ防止やコードの読みやすさ向上に役立ちます。
本記事では、定数とは何か、変数との違い、使い方などを初心者向けに解説します。
定数(Constant)とは?
定数とは、プログラムの中で「決して変えてはいけない値」を保存するための名前付きの値です。
例:消費税率・最大人数・円周率など、プログラム中でずっと同じ値を使いたい場合に使います。
定数と変数の違い
項目 |
変数 |
定数 |
値の変更 |
変更できる |
変更できない(またはしない前提) |
使用目的 |
途中で値が変わる情報 |
固定して使う情報 |
記述の仕方 |
通常の名前(例:price ) |
すべて大文字(例:TAX_RATE )が一般的 |
Pythonでの定数の書き方(慣習)
TAX_RATE = 0.1
MAX_USERS = 100
print("税率:", TAX_RATE)
print("最大人数:", MAX_USERS)
※Pythonには厳密な定数の機能はありませんが、「大文字で書いたら変更しない」という慣習があります。
他の言語の定数の例
- Java:
final int MAX = 10;
- C言語:
#define MAX 10
または const int MAX = 10;
- JavaScript:
const MAX = 10;
定数を使うメリット
- 誤って値を書き換えるのを防げる
- 同じ値を何度も使うときに便利
- 値の意味を名前で明示できる
- 変更が必要なときに一箇所で済む
まとめ
定数とは、「変更しない値」に名前をつけて管理する仕組みです。
値が決まっていて変える必要のない情報は、変数ではなく定数として扱うことで、より安全で読みやすいコードになります。
初心者の方も、まずは「大文字で書いたら定数」という習慣を身につけてみましょう!