Accessの基本概念:主キー(Primary Key)とは?
主キー(Primary Key)とは、Accessのテーブル内で各レコード(行)を一意に識別するためのフィールド、またはフィールドの組み合わせのことです。
データベースにおいて、重複が許されず、かつ空白(NULL)が入らない唯一の値であることが必要です。
主キーの役割
- 各レコードを確実に区別するための識別子
- 他のテーブルとのリレーションシップ(参照関係)の基準となる
- 重複入力やデータの混同を防止する
主キーの例
顧客ID(主キー) | 氏名 | 電話番号 |
1001 | 山田 太郎 | 03-1234-5678 |
1002 | 佐藤 花子 | 06-2345-6789 |
→ 「顧客ID」が主キーとして機能しており、同じIDは2つ存在しません。
主キーに適するデータ
- 社員ID・商品コード・会員番号などの一意な番号
- 連番として設定されたオートナンバー型のフィールド
- 複数のフィールドを組み合わせた「複合主キー」も可能
主キーの設定方法
- テーブルをデザインビューで開く
- 主キーにしたいフィールドを選択
- [デザイン]タブ → [主キー]ボタンをクリック
- 鍵マークが表示されれば主キーに設定完了
複合主キーについて
2つ以上のフィールドを組み合わせて主キーとすることができます。
例:注文IDと商品IDを主キーにして、「注文ごとの商品」を一意に管理する場合など。
注意点
- 主キーの値は重複不可・NULL不可
- 主キーを変更するとリレーションシップに影響することがある
- 主キーなしのテーブルは後でリレーションが組めないことがある
まとめ
- 主キー: レコードを一意に識別するためのフィールド
- 重複不可・空白不可が絶対条件
- 正しく設計された主キーは、データの整合性を守る要になる
主キーは、Accessのデータベース設計において最も基本であり重要な要素の一つです。
主キーが適切に設けられていることで、テーブル同士の関係も正確に保たれ、信頼性の高いデータベース構築が可能になります。