Accessの一括削除機能:削除クエリとは?
削除クエリ(Delete Query)とは、Accessで特定の条件に合致するレコード(行)を一括で削除するためのクエリです。
複数のレコードをまとめて削除したいときに非常に便利ですが、実行と同時に元のデータが消えるため、慎重な操作が必要です。
削除クエリの主な用途
- 一定期間以前の古いデータを一括削除
- 未使用データやテスト用データの整理
- 重複や条件に合わないレコードの除去
作成手順
- [作成]タブ → [クエリデザイン]をクリック
- 対象テーブルを追加
- 削除対象のフィールドを下部に追加
- [デザイン]タブ → [削除クエリ]を選択
- 「抽出条件」欄に削除したい条件を入力
- [実行]ボタンで確認・削除(確認メッセージが表示される)
削除クエリの例
例1:2023年以前の売上データを削除
抽出条件:[売上日] < #2024/01/01#
例2:「退会済み」の顧客データを削除
抽出条件:[ステータス] = "退会"
例3:空白データ(NULL)の削除
抽出条件:[電話番号] Is Null
注意点
- 削除クエリは実行と同時に元のデータが消える
- 一度削除すると元に戻せない(Ctrl + Z 無効)
- バックアップを取るのが非常に重要
- リレーションシップ設定があると削除が制限される場合がある(参照整合性)
- まずは選択クエリで対象データを確認してから削除クエリを作成するのが安全
まとめ
- 削除クエリ: 条件に一致するレコードを一括で削除するクエリ
- 不要なデータを効率よく整理できる
- 操作ミスを防ぐため、実行前の確認とバックアップが不可欠
削除クエリは、Accessでのデータ整理・メンテナンスにおける強力なツールです。
正確な条件設定と確認手順を守ることで、安全かつ効率的にデータベースを管理することができます。