Accessの集計機能:集計クエリ(Totals Query)とは?
集計クエリ(Totals Query)とは、Accessで同じ値を持つレコードをグループ化し、合計・平均・最大値・件数などを計算するためのクエリです。
グループ単位で集計することができ、売上集計や統計資料の作成などに活用されます。
主な用途
- 商品別、地域別、顧客別などの売上集計
- 月別・年別の件数や合計の分析
- 平均点や最大値・最小値などの統計処理
作成手順
- [作成]タブ → [クエリデザイン]をクリック
- 対象テーブルまたはクエリを追加
- 必要なフィールドを下部のグリッドに追加
- [デザイン]タブ → [集計]ボタン(Σ)をクリック
- 「集計」行が表示されるので、「グループ化」「合計」「平均」などを設定
- [実行]ボタンをクリックして結果を確認
よく使われる集計関数
- 合計(Sum): 数値の合計を求める
- 平均(Avg): 平均値を求める
- 最大値(Max)/最小値(Min): 最大・最小の値を求める
- 件数(Count): レコード数をカウントする
- 最初/最後(First/Last): 最初や最後の値を取得
使用例
例1:商品別売上合計を出す
[商品名]:グループ化
[売上金額]:合計(Sum)
例2:都道府県別の顧客件数を出す
[都道府県]:グループ化
[顧客ID]:件数(Count)
例3:月別売上平均を出す
[売上月]:グループ化
[売上金額]:平均(Avg)
注意点
- グループ化するフィールドと集計するフィールドを正しく分けて設定する
- 文字列型のフィールドには「合計」などの数値集計関数は使用できない
- 複数の集計フィールドを同時に使うと見やすさが損なわれることがある
まとめ
- 集計クエリ: グループ単位で合計・平均・件数などを集計できるクエリ
- 「グループ化」と「集計関数」を組み合わせて利用
- データの分析や報告書作成に最適
集計クエリは、Accessでのデータ分析・レポート作成に欠かせない機能です。
表だけでは分かりにくい傾向や変化を数値として明確に可視化することができます。