Accessの一括修正機能:更新クエリとは?
更新クエリ(Update Query)とは、Accessでテーブル内の既存データを一括で変更(上書き)するためのクエリです。
指定した条件に一致するレコードだけを対象に、特定のフィールドの値をまとめて修正できます。
更新クエリの主な用途
- 誤った表記や古い情報の一括修正
- 住所表記や商品名などの表記ゆれ統一
- ステータスや分類コードの一括更新
作成手順
- [作成]タブ → [クエリデザイン]をクリック
- 対象となるテーブルを追加
- 更新したいフィールドを下部のグリッドに追加
- [デザイン]タブ → [更新クエリ]をクリック
- [更新対象]の欄に、新しい値や式を入力
- [抽出条件]に変更対象の条件を入力
- [実行]ボタンで内容を更新(確認メッセージあり)
更新例
例1:都道府県名の表記ゆれを修正
対象フィールド:[都道府県]
更新対象:"東京"
抽出条件:"東京都"
例2:未完了のタスクを「完了」に更新
対象フィールド:[進捗状況]
更新対象:"完了"
抽出条件:"未完了"
例3:日付フィールドに今日の日付を挿入
更新対象:Date()
(抽出条件を指定すれば、特定の条件のみ適用可能)
注意点
- 実行すると元の値が上書きされるため、取り消し不可
- 操作前にバックアップをとることを強く推奨
- 条件を誤ると全件更新される危険があるため、慎重な確認が必要
- 確認したい場合は、まず選択クエリとして実行し、対象レコードを確認するのが安全
まとめ
- 更新クエリ: テーブルのデータを一括で変更するクエリ
- 条件付きで一部のみ更新することも可能
- 操作ミスを防ぐため、事前確認とバックアップが大切
Accessの更新クエリを使いこなすことで、手動では面倒な大量データの修正を瞬時に行うことができます。
正しく使えば、業務効率と正確性を大きく向上させる強力なツールです。