Accessの基本クエリ:選択クエリとは?
選択クエリとは、Accessで最もよく使われる基本的なクエリの種類で、テーブル内のデータから条件に合った情報を抽出・表示する機能です。
データの検索・並べ替え・表示形式の変更・計算などに幅広く使われます。
主な特徴
- 元のテーブルのデータを変更せずに表示のみ行う
- 複数テーブルの結合や、集計・関数の利用が可能
- クエリ結果はレポートやフォームのデータソースにも使用できる
選択クエリの作成手順
- [作成]タブ → [クエリデザイン]をクリック
- 対象となるテーブルや既存クエリを追加
- 表示したいフィールドを下部のグリッドに追加
- 抽出条件や並べ替えを指定(必要に応じて)
- [実行]ボタン(赤い「!」アイコン)で結果を確認
- 必要に応じて保存し、何度でも再利用可能にする
抽出条件の例
- =1000: 金額が1000のレコード
- >=2024/01/01: 日付が2024年1月1日以降
- Like "*札幌*":札幌という文字列を含む
- Is Null: 値が未入力(空欄)のレコード
便利な応用機能
- 計算フィールド: クエリ内で演算(例:金額 × 数量 AS 小計)
- 並べ替え: 昇順・降順を簡単に指定可能
- 非表示設定: 表示は不要だが条件に使いたいフィールドは「表示」のチェックを外す
注意点
- 表示される内容はクエリ実行時点のテーブルデータに基づく
- 同名フィールドが複数テーブルにある場合、どのテーブルのフィールドかを明示する必要がある(例:顧客.顧客ID)
まとめ
- 選択クエリ: 条件に合ったデータを取り出す最も基本的なクエリ
- 複数テーブルの情報を組み合わせて柔軟な分析が可能
- データを変更せずに表示・活用できる安全な方法
選択クエリは、Accessでのデータ活用の第一歩です。
条件による検索・並べ替え・計算を自由に行えるため、レポート作成や意思決定の基礎となる重要な機能といえます。
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