Accessの自動採番機能:オートナンバー型(AutoNumber)とは?
オートナンバー型(AutoNumber)とは、Accessのテーブルで使用できる自動的に一意の連番(またはランダム値)を生成するデータ型です。
主に主キー(Primary Key)として利用され、レコードごとに重複しない識別番号を自動で割り当てるために使われます。
主な用途
- 顧客ID、注文ID、社員番号などの自動採番
- 一意な識別子(ID)の管理
- データの整合性・リレーションシップの構築
特徴
- データの入力時に自動で番号が割り当てられる
- ユーザーは編集不可(自動生成のみ)
- 番号は通常「1からの連番」で、1件ずつ増加
- ランダム値を選ぶことも可能(GUID風の値)
設定方法
- テーブルのデザインビューを開く
- 対象のフィールドを選択
- 「データ型」に「オートナンバー型」を設定
- 必要に応じて主キーに設定
オートナンバーの種類
- 増分型: 既定の形式。1ずつ増える連番
- ランダム型: ランダムな長整数値(GUIDに近い)
- ※ランダム型は主に複製環境や統合システムで使用
注意点
- 一度削除された番号は再利用されない
- 途中で連番が飛ぶことがある(特にインポートやエラー時)
- 番号のリセットは基本的にできない(再作成が必要)
- 手動で番号を割り当てたい場合は「数値型」を使用
オートナンバー型を使うメリット
- データの一意性を保証できる
- IDの入力ミスがなくなる
- リレーションシップや検索のキーに最適
まとめ
- オートナンバー型: レコードごとに一意のIDを自動採番するデータ型
- 主キーや外部参照用の識別子として活用
- 通常の入力操作では変更・上書き不可
Accessのテーブル設計において最も基本かつ重要なデータ型のひとつがオートナンバー型です。
自動採番によって一意性とデータの整合性を簡単に保てるため、業務システム設計でも広く使われています。