Accessの操作画面をまとめる:ナビゲーションフォーム(Navigation Form)とは?
ナビゲーションフォーム(Navigation Form)とは、Accessにおいて複数のフォームやレポートなどをタブ形式でまとめて表示・管理できる画面のことです。
業務アプリケーションとして使いやすく、ユーザーインターフェース(UI)を統一する目的で利用されます。
主な用途
- 複数のフォーム・レポートを1画面で切り替え表示
- アプリケーションの「メインメニュー画面」として活用
- 非エンジニアのユーザーにも使いやすい画面構成
ナビゲーションフォームの種類
- 横型ナビゲーション: タブが横並びで切り替え
- 縦型ナビゲーション: タブが左側に並ぶ(メニュー風)
- 複数階層のナビゲーション: グループ+サブメニューの形式も可能
作成手順
- [作成]タブ → [ナビゲーション] → 希望のレイアウトを選択
- ナビゲーションフォームが作成される
- ナビゲーションコントロールに、表示したいフォームやレポートをドラッグ&ドロップ
- 必要に応じてタイトルやデザインを調整
- 保存して「メニュー画面」として活用
操作イメージ
- 左または上に並んだタブをクリックすると、対象のフォーム/レポートが表示される
- タブ切り替えによってユーザーは目的の操作画面にすぐに移動可能
- 操作性の高いアプリケーションの入口として最適
活用例
- 「顧客管理」「商品管理」「売上入力」「請求書発行」などを1画面にまとめる
- Accessアプリケーションのホーム画面として導入
- ユーザーごとに表示項目を切り替える(ログイン制御と連携)
注意点
- 通常のフォームと異なり、ナビゲーションコントロール内にフォームを埋め込む構造
- マクロやVBAを使って、起動時にこのフォームを開く設定が推奨される
- VBAとの連携は可能だが、オブジェクトの参照階層が深くなる場合がある
まとめ
- ナビゲーションフォーム: アプリケーションの「操作メニュー」となる統合画面
- Accessを業務ツールとして使いやすくする工夫
- フォームやレポートを一括管理・切り替えできる
ナビゲーションフォームは、Accessで構築する業務アプリの使い勝手を大きく向上させる仕組みです。
ユーザーにとってわかりやすく、操作しやすいUIを実現するために、ぜひ積極的に活用しましょう。