システムエンジニアの基本「要件定義」とは?わかりやすく解説!
システム開発において最も重要な工程のひとつが「要件定義」です。
この記事では、SE(システムエンジニア)を目指す方や、IT業界に興味がある方に向けて、要件定義とは何か、どんなことをするのかを分かりやすく紹介します。
要件定義とは?
要件定義とは、クライアント(お客様)がシステムに対して「何をしたいか」を明確にし、それをもとに必要な機能や仕様を決める作業のことです。
わかりやすく言うと、
「お客様がやりたいこと」=要望
↓
「それを実現するために必要な機能や仕組み」=要件
この橋渡しをするのが要件定義の役割です。
どんなことを決めるの?
- どんな目的のシステムか?
- 誰が使うのか?
- どのような操作が必要か?
- どんな画面が必要か?
- 入力や出力の内容は?
- セキュリティやデータの保管方法は?
要件定義のポイント
ポイント |
説明 |
ヒアリングがカギ |
お客様が本当に求めていることを引き出す力が重要です。 |
文書化が必須 |
口約束ではなく、要件を「要件定義書」としてまとめます。 |
認識のズレをなくす |
お客様と開発者の間で「思ってたのと違う!」を防ぐためにも丁寧にまとめます。 |
要件定義書とは?
「要件定義書」は、要件定義で決めた内容を文書にまとめたものです。
開発の全工程に関わる人たちがこの文書を見て進めていくため、プロジェクトの“基準書”ともいえる大事な資料になります。
なぜ要件定義が重要なの?
要件定義がしっかりできていないと、次のような問題が起こります。
- システム完成後に「思っていたのと違う」と言われる
- 不要な機能を作ってしまう
- スケジュールや費用がオーバーする
逆に、要件定義がきちんとできていれば、後の開発工程がスムーズに進み、品質も安定します。
まとめ
要件定義は、システム開発の最初に行う“土台作り”です。
お客様の思いをしっかりと理解し、それを形にしていくための大切な工程。
技術だけでなく、「聞く力」「まとめる力」も求められる、SEにとって重要なスキルのひとつです。