システム開発における「総合テスト」とは?初心者向けにわかりやすく解説!
システム開発のテスト工程の中で、完成したシステム全体をチェックするのが「総合テスト」です。
この記事では、総合テストの目的や内容、結合テストとの違いなどを初心者にもわかりやすく解説します。
総合テストとは?
総合テスト(そうごうてすと)とは、完成したシステム全体が要件通りに正しく動作するかを確認するテストです。
「システムテスト」とも呼ばれ、本番稼働前の“最終確認”として行われる重要な工程です。
何をテストするの?
- 全機能が正しく動作するか
- 画面・帳票・通知などが正常に出力されるか
- ユーザーの操作に対して正しい結果が得られるか
- パフォーマンス(処理速度)に問題がないか
- セキュリティやアクセス権の設定が適切か
結合テストとの違い
結合テストは「モジュール同士のつながり」を検証するのに対し、
総合テストは「システム全体」が正常に動作するかを検証します。
ユーザーが実際に使う動作を想定したテストになります。
テストの進め方
- 要件定義書に基づいてテスト項目を作成
- 全体の流れを確認できるようにシナリオテストを実施
- ログイン→入力→検索→出力など、一連の操作を通して確認
- 不具合があれば記録し、修正・再テストを行う
総合テストのポイント
ポイント |
説明 |
要件との照合 |
要件定義で決めた内容に沿って動作しているかを確認します。 |
現実に近い環境 |
本番環境に近いデータや設定を使用してテストを行います。 |
業務フロー全体の確認 |
ユーザー視点で、一連の業務が問題なく行えるかを重視します。 |
誰が行うの?
総合テストは、開発チームの他、品質管理チームや第三者テスト担当者が行うこともあります。
客観的にシステム全体をチェックするため、開発から少し離れた立場の人が担当するのが理想です。
まとめ
総合テストは、完成したシステムが「使えるもの」かどうかを確認する最終チェックです。
細かい不具合や見落としがないかをしっかり確認し、安心して本番環境に移行できるようにするための重要な工程です。
SEとして、全体の動作を俯瞰的に確認する力が求められます。