データベース設計の基本「ER図」とは?初心者向けにやさしく解説!
データベースを設計する際に重要な図が「ER図(イーアールず)」です。
この記事では、ER図とは何か、構成要素や作成のポイントを初心者にもわかりやすく解説します。
ER図とは?
ER図(Entity-Relationship Diagram)とは、データベースにおける「情報の構造」と「関係性」を視覚的に表した図です。
「何の情報があるのか(エンティティ)」と「それらがどうつながっているのか(リレーション)」を整理するために使います。
ER図の基本構成
- エンティティ(Entity):データの対象となる「もの」や「概念」
例:顧客、商品、注文など
- 属性(Attribute):エンティティが持つ情報(項目)
例:名前、住所、価格など
- リレーションシップ(Relationship):エンティティ同士のつながりや関係性
例:顧客が注文する、商品を含む など
ER図の見た目(記号の例)
- エンティティ:四角で表す
- 属性:楕円形で表す
- リレーション:ひし形で表す
- エンティティと属性、リレーションは線でつなぐ
リレーションの種類(カーディナリティ)
- 1対1(1:1)
- 1対多(1:N)
- 多対多(N:N)
例えば「顧客 と 注文」なら、1人の顧客が複数の注文をするので「1対多」の関係になります。
ER図を使うメリット
- データ構造を視覚的に理解しやすい
- テーブル設計の前段階で整理できる
- 関係性のミスや抜けを防げる
- 関係者同士での共通認識が持てる
ER図作成ツールの例
- Draw.io(無料のWebツール)
- Lucidchart
- MySQL Workbench
- ERMaster(Eclipseプラグイン)
ER図のポイント
ポイント |
説明 |
最初はシンプルに |
複雑にせず、主要なエンティティから整理しましょう。 |
関係性を正確に |
カーディナリティ(1:Nなど)を正しく設定することが大切です。 |
テーブル設計と連動 |
ER図はそのままテーブル設計の土台になります。 |
まとめ
ER図は、データベース設計の最初のステップとしてとても重要です。
情報同士の関係性を整理することで、無駄のない・正確なデータベース構築につながります。
初心者の方も、紙に手書きするところからスタートして、基本的な構造に慣れてみましょう。