Pythonのインデント(Indentation)とは?構文エラーを防ぐための基本ルール
Pythonでは、インデント(字下げ)が構文の一部として扱われるという大きな特徴があります。
他の多くの言語では波括弧 {}
や begin-end
でコードのブロックを示しますが、Pythonではインデントの深さがそれに相当します。
インデントの基本ルール
- スペースは半角スペース4つが一般的
- インデントの深さが揃っていないとエラーになる
- タブとスペースを混在させない(PEP8で非推奨)
インデントの使いどころ
インデントは、主に以下のような構文で使われます:
- 関数定義
- 条件分岐(if / else)
- 繰り返し(for / while)
- クラス定義
例:if文でのインデント
x = 10
if x > 5:
print("x は 5 より大きい")
print("条件に一致しました")
if x > 5:
の条件の中にある処理は、すべて同じレベルのインデントで書かれる必要があります。
インデントがずれるとどうなる?
x = 10
if x > 5:
print("x は 5 より大きい") # ← インデントなし → エラー
このように、インデントがないと IndentationError というエラーが発生します。
Pythonの推奨スタイル(PEP8)
Pythonでは PEP8 というスタイルガイドにより、「インデントにはスペース4つを使う」ことが推奨されています。
タブは互換性の問題を引き起こすため、使用は避けましょう。
複数行にわたるインデント
for i in range(3):
print("繰り返し中")
if i == 1:
print("iは1です")
入れ子の構造では、段階的にインデントを深くしていく必要があります。
まとめ
Pythonのインデントは見た目だけでなく、文法上の重要な要素です。
インデントの深さが正しくないとエラーになるため、コードの構造を意識して書く必要があります。
インデントは「整ったコード」と「動くコード」の両方を保つ鍵です。
Pythonを書くときは、スペース4つのインデントを意識し、統一された書き方を心がけましょう!