Pythonの標準ライブラリ(Standard Library)とは?便利な内蔵機能を紹介
Pythonの標準ライブラリ(Standard Library)とは、Pythonに最初から含まれている多機能なライブラリ群のことです。
追加インストール不要で、日付・数学・文字列・ファイル操作・ネットワークなど、さまざまな処理を簡単に行えます。
標準ライブラリの特徴
- Python本体に最初から含まれている
- 別途インストール不要で即使用可能
- 幅広い機能(数学、文字列、OS操作、ネット通信など)
代表的な標準ライブラリと使い方
モジュール名 | 主な機能 | 例 |
math |
数学関数 |
math.sqrt(16) |
random |
乱数の生成 |
random.randint(1, 10) |
datetime |
日付と時刻の操作 |
datetime.date.today() |
os |
ファイル・パス操作 |
os.getcwd() |
sys |
システム情報取得 |
sys.version |
re |
正規表現検索 |
re.search("a", "apple") |
json |
JSONの読み書き |
json.loads('{"a":1}') |
statistics |
統計計算 |
statistics.mean([1, 2, 3]) |
使用例:mathモジュール
import math
print(math.pi) # 円周率 → 3.14159...
print(math.sqrt(25)) # 平方根 → 5.0
使用例:datetimeモジュール
import datetime
today = datetime.date.today()
print(f"今日は {today} です")
使用例:randomモジュール
import random
print(random.randint(1, 6)) # サイコロの目を模擬
使用例:jsonモジュール
import json
data = '{"name": "さくら", "age": 20}'
parsed = json.loads(data)
print(parsed["name"]) # → さくら
標準ライブラリの調べ方
- 公式ドキュメント:https://docs.python.org/ja/
help(モジュール名)
で簡易リファレンスを表示
まとめ
Pythonの標準ライブラリは、日常的なプログラミング作業に役立つ豊富なツール群です。
import
するだけで即座に利用できるため、開発スピードの向上にもつながります。
まずは代表的な math
や datetime
、random
などから試して、徐々に活用の幅を広げていきましょう!