Pythonのインタプリタ(Interpreter)とは?動作のしくみと使い方を解説
インタプリタ(Interpreter)とは、プログラムのコードを1行ずつ読み取り、その場で実行するソフトウェアのことです。
Pythonはインタプリタ型言語なので、コードを書いたらすぐに実行できるのが大きな特徴です。
インタプリタのしくみ
インタプリタは、プログラムを一括で翻訳してから実行するのではなく、1行ずつ解釈して実行します。
これにより、素早い実験やデバッグがしやすくなっています。
コンパイラとの違い
比較項目 | インタプリタ | コンパイラ |
実行方法 | 1行ずつその場で実行 | すべて翻訳してから実行 |
速度 | やや遅め | 高速(実行ファイル) |
例 | Python, Ruby | C, C++ |
Pythonインタプリタの使い方(対話モード)
python
コマンドラインで python
と入力すると、対話モードが起動します。
この状態で 1行ずつコードを入力してすぐに結果を確認できます。
例:
>>> print("こんにちは")
こんにちは
>>> 2 + 3
5
スクリプトファイルの実行
python sample.py
スクリプト(.pyファイル)を作成しておけば、まとめてプログラムを実行することも可能です。
このときも裏側ではインタプリタが働いています。
IDLEやJupyterもインタプリタ
- IDLE:Pythonに標準で付属する開発環境
- Jupyter Notebook:Webブラウザ上で動くノート形式のインタプリタ
これらも裏ではPythonインタプリタが動作しています。
インタプリタのメリット
- コードを書いてすぐ試せる
- エラー箇所をすぐに発見できる
- 学習や試行錯誤に最適
まとめ
Pythonのインタプリタは、コードを1行ずつ実行してくれる実行エンジンです。
Pythonを起動するたびにこのインタプリタが働き、入力されたコードをすぐに処理してくれます。
まずはターミナルやIDLEで python
と入力し、インタプリタを実際に体験してみましょう!