Pythonのtry / except構文とは?エラーを防いで安心なコードに!
try / except構文は、Pythonでプログラムの実行中にエラー(例外)が発生するかもしれない部分を安全に処理する仕組みです。
これにより、エラーが起きてもプログラムを止めずに対応する処理を実行できます。
基本構文
try:
エラーが起きそうなコード
except エラーの種類:
エラーが発生したときの処理
例:
try:
num = int(input("数字を入力してください: "))
print(100 / num)
except ZeroDivisionError:
print("0で割ることはできません。")
except ValueError:
print("数字を入力してください。")
この例では、数値以外の入力や0による除算を適切に処理しています。
複数の例外をまとめて処理
try:
# 何らかの処理
except (TypeError, ValueError):
print("型か値のエラーです。")
複数の例外をカッコ ( )
でまとめて指定できます。
例外の詳細を取得する
try:
1 / 0
except Exception as e:
print(f"エラー内容:{e}")
as e
を使うと、エラーの内容を変数に代入して表示やログに利用できます。
else と finally の組み合わせ
try:
x = int(input("数字を入力: "))
except ValueError:
print("数字を入力してください。")
else:
print(f"{x} を受け取りました。")
finally:
print("処理を終了します。")
- else:エラーが起きなかったときに実行
- finally:エラーの有無に関係なく最後に必ず実行
まとめ
Pythonのtry / except構文は、エラーが発生してもプログラムを安全に実行し続けるための基本的な仕組みです。
初心者が最初に身につけるべき重要な文法のひとつです。
まずは入力処理やファイル操作など、エラーが起こりやすい部分に try / except
を使ってみましょう。
else
や finally
を組み合わせることで、さらに柔軟な処理が可能になります。